ハーモニーフィールズ

サーミのうた -ヨイクが響く-


北欧の自然界と交信する神秘、 太古から伝わる奇跡の声「ヨイク」

北欧自然界の中でも最も古い伝承歌唱音楽「ヨイク」は、
北極に住む妖精達が少数民族サーミ人に伝えたとも言われる"声を使った表現"
なかなか聴く機会のないヨイクの世界を日本のアニミズムと交信させる奇跡の3日間。

 静かで澄んだ空気に、声が響き、
 その世界にいる動物や植物と交信する。
 全てを吸い込む広大な雪の世界に、
 色とりどりの衣装を着たサーミの少女は、
 ヨイクそのものを表しているような気がする。

Illustration by ミロコマチコ


少数民族サーミの人々が愛した「ヨイク」

一説に、北極に住む妖精たちがサーミ人にヨイクを与えたとされている。 ヨーロッパ大陸の中でも最も古い伝承音楽のひとつ。

「サーミ人」は、スカンジナビア半島北部の北極圏エリア、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアの最北部に古代より住む先住民族で、トナカイ遊牧民として知られている。サーミの人々にとって、ヨイクは自然界とコミュニケーションを取るためのもの。

雪山、オーロラ、太陽や月、山、川などの自然、トナカイや家財などの身近にあるものなどの対象物を表現する手段でもある。

また 赤ちゃんが誕生した時に歌われたり、親しい人同士、その人の外観、人格、欠点、人生など描写したヨイクを歌い合うこともある。人と会う事が少ないトナカイとの暮らしの孤独を癒すためにも歌われる。