ハーモニーフィールズ

Guo Gan グオ・ガン

2016年に中国のフランス大使Maurice Gourdault-Montagneから芸術文化勲章を受賞した初めての中国伝統音楽家。

幼少期から二胡界の巨匠であり父であるグオジンから二胡を学び始めた。

2000年に音楽をより深く学ぶためフランスに移住し、パリのフレンヌ国立音楽学校で修士号を取得。 中国の伝統的な二胡の芸術を通して、世界各地のミュージシャンやアーティストとコラボレーションし、これまで80カ国以上を渡り歩いてきた。 これまで2000回以上のコンサートをこなし、50枚以上のCDアルバムをリリース。

ニューヨークのカーネギーホール、ニューヨークのリンカーンホール、シカゴシンフォニーホール、ジュネーブのロイヤルミュージックホール、パリシティホール、パレデコングレ、チャイナバオリホール など、世界中で知られる数多くのコンサートホールで演奏。

また、Lang Lang、Hans Zimmer Gabriel Yared、Yvan Cassar、Didier Lockwood、Jean-FrançoisZygel、NguyênLêなど、世界でも最も有名なミュージシャンと言えるようなミュージシャンとも共演。 ヨーロッパとアメリカでのLang Langとのパフォーマンスは、メディアから高く評価され賞賛されているだけでなく、世界中の音楽愛好家の間で人気を博した。

2005年に、フランスの著名な指揮者イヴァン・カッサールと交響詩Chinese Inkの公演をはじめ、世界のトップオーケストラとも共演を果たしている。 一方、世界中のクラシック、ジャズ、バレエ音楽、オペラ、現代音楽、ポップスなど、さまざまな分野の音楽にも関わり、コラボレーションしている。

各テレビ局とラジオ局はこれまで何度もグオ・ガンにインタビューを行い、「二つの弦の達人」と呼び、フランスのメディアは、彼は中国の二胡のシンボルとなっている。 2011年のあるフランスの新聞記事はグオ・ガンを「中国人の二胡の王」と記載する記事もあったほど。過去12年間でグオ・ガンはフランスにおける中仏文化交流の要となった。 また、中国の周荘にあるフランス文化省と上海万博のフランス館にも出演している。

2014年には中仏国交樹立50周年祝賀会、2015年にはカンヌのミデムでは、「グオ・ガンジャズバンド」で出演。 ここ数年は熱心な音楽追求の他に、世界中の慈善事業にも積極的に参加している。例えば、2012年には杭州大劇院で中国の有名な作曲家であるTan Dunと協力し、 ユネスコが主催する水資源を大切にするというテーマのイベントに出演。

またLang Langと世界平和促進をテーマにした深圳で行われたイベントにも出演した。またアフリカ、南アメリカおよび中国の僻地に住む貧困の子供たちのために無料公演も進んで行っている。

Aly Keita アリ・ケイタ

アリ・ケイタ(バラフォン奏者)はコートジボワールのアビジャンで生まれ、彼の故郷で誕生したマリンバに似た楽器である<バラフォン>の名手として世界的に名を轟かせている。バラフォンは伝統的なグリオ(西アフリカに現存する語り部集団で、現在も伝統を口承)の楽器。

幼い頃からバラフォン奏者であった父に教えられ、木琴とマリンバの楽器の祖先であるバラフォンを演奏し始めた。彼の一家は代々グリオで、バラフォンの演奏一家であったため、アリもバラフォンは趣味ではなく真摯に取り組まなければならなかった。

グリオは歌手や伝統音楽家、詩人のように物語を語る語り部であり、そしてバラフォンは伝統的なグリオの楽器であり、口頭伝承の歴史家や西アフリカの歌手の伴奏楽器である。 依然としてグリオの伝統は残されているが、それはケイタ一家がグリオとして有名になったからではなく、昔から伝わる楽器を現代社会において更に活用し、バラフォンが見直され、伝統が維持されてきたからである。

アリ・ケイタのバラフォンは何よりも 芸術作品と評されており、「チューニングの王」とも呼ばれている。

自分のバラフォンにチェーンと木製の楽器を追加し、異なるサイズの瓢箪のリゾネーター(音を増幅する機能)を追加することで、世界で唯一無二、自分だけの楽器を生み出した。 アリの音楽における情熱見いだし、彼の演奏を聴いてみて欲しい。 話す時も音楽を演奏する時も、彼の目は周りの人々に彼の熱意を共有する事を心がけ大切にしている。いつも笑顔で、愛のエネルギーに溢れている。

彼は幼年期をコートジボワールのアビジャン、そして彼の父の出身の村、マリのKonsankuyで過ごした。 幼い頃からアビジャンで父親と一緒に、伝統的なペンタトニック・バラフォンとを演奏しながら、バラフォンを作ることも覚えた。次に、彼はZouratie Daga兄弟と、Coulibaly(マリのKouana在住、アリは師と思っている)と一緒に演奏を続けた。

1986年、アビジャンでアリはジャズ的アプローチから現代音楽を演奏することを推奨したピアニスト、Georges Makintoに出会う。 アリは自身のペンタトニック、もしくはダイアトニックバラフォンを更に改良し、その後クロマチックバラフォンを開発し、全ての音楽ジャンルに対しバラフォンのあらゆる可能性を広げたのだ。

ピアニストGeorge Makintoとの共演後、アリは世界的に活躍する様々な巨匠ミュージシャンと共演を重ね、バラフォンのヴァーチュオーゾ(名人)に上り詰めた。

以下、共演した数々の著名ミュージシャン
Rhoda Scott, Omar Sosa, Joe Zawinul, Etienne M "Bappé, Linley Marthe, Mathiew Garrison, Arto Tunçboyaciyan, Paco Sery, Karim Ziad. Trilok Gurtu & Jan Garbarek, Paolo Fresu, Pharoah Sanders, Cheick Tidian Seck, Amadou & Mariam Habib Koité, Rokia Traoré, Tiken Jah Fakoly, 佐山雅弘, 明田川荘之, and many others.

これらの出会いは彼に自身のルーツを忘れさせることなく、様々な側面で強い影響を受けることになった。 これらの経験のおかげで、アリ・ケイタはアフリカ、ヨーロッパ、アメリカ、アジアで演奏することが出来るヴァーチュオーゾとなった。

彼は現在、伝統的かつ現代的で 「バラフォン大使」とも呼ばれている。