ハーモニーフィールズ

らも(Ramo Teder) と まるこ(Marko Veisson)によるデュオ「プーループ Puuluup」

エストニアの伝統楽器タルハルパ(ヒーウカンネル)を使い、その楽器の特徴である馬のたてがみや尻尾で出来た弦、弓やタッピッングのを巧みに使って演奏する。

エストニアは自然豊かな国であり、IT技術の最先端の国である 人口130万人の小国。 伝統楽器に新しいエッセンス、エフェクターやルーパーを使い唯一無二の音楽制作をしている。これぞエストニアンスタイルと言える音楽。 タルハルパのまろやかな音は、アンプやエフェクターによって音量が増幅され、ノック、きしみ、引っ掻き音などの音と組み合わされつつも、楽器本来の音は保ったままに演奏される。 楽器そのものが持つ自然な音と、その場その場で作り上げられて行く電子的なサウンドのコラボレーションがたった2人から幾重にも重なって演奏される。

プーループは、さまざまな音楽の伝統からの要素を取り入れミックスすることで、タルハルパの弓のテクニックとレパートリーの可能性を広げている。 正にモダン民俗音楽、タルハルパの復活によるシュールレアリスムのピンチ!プーループの作品には古きもの、新しきものが表裏一体となった作品が多く見られる。 歌詞とメロディーは、これまで経験してきた音楽の記憶や蓄積と即興を混ぜ合わせて作られている。

プーループの音楽的インスピレーションの多くは、伝統的なこととユニークなものばかり。 フィンランドのヨーヒッコの楽曲の数々、サヘルのブルース、ロシアのカチューシャ、その他世界中の音楽の伝統からの音楽的要素を引用している。

ダンスビート曲、ダークな映画音楽のサウンドトラックに似た曲、ボルムシ島の昔のタルハルパ演奏者の部屋を密偵、ポーランドのテレビ番組からの1フレーズの抜粋、 ボルムシ島発祥の古いエストニアのパンクや甘いパンのこと、11月の路面電車の風景、薬物中毒者の恋、オデッサやヴィヴァルディの犯罪であったりする。

現在、大統領から招かれて演奏するなど、大注目のアーティストで、若い10~20代の世代から圧倒的な人気を誇っている。 彼らのコンサートは、観客と一緒になって振り付けタイムも体験でき客席が一体となる!