ハーモニーフィールズ

プロフィール

フィンランドの伝統文化やポップスの系譜に育まれた、世界屈指のアカペラグループ。1997年、名門音楽大学「シベリウス・アカデミー」などで学んだ男女6人で結成した。民間伝承曲、フィンランド叙事詩「カレヴァラ」の英雄をモチーフにした曲のほか、フィンランド出身の 作曲家シベリウスの作品や教会音楽、ジャズなど、幅広いジャンルの楽曲を歌う。

北欧を代表するグループ「ABBA(アバ)」のヒット曲をカバーした2006年発表のアルバム「ラヤトン・シングス・アバ」 がチャート1位を記録し、その人気を不動のものにした。グループ名の「ラヤトン」は「無限の」「限界のない」という意味。6人が織りなす親和性の高いハーモニーは、時空を超えて多くの人の心に響き続けている。

メンバーは、エッシ・ヴゥオレラ(ソプラノ)、アイリ・イコネン(ソプラノ)、ソイラ・サリオラ(アルト)、ハンヌ・レポラ(テノール)、アハティ・パウヌ(バリトン)、ユッシ・キューデニウス (バス)の6人。それぞれが、幼少期から学校や合唱団などで、さまざまな音楽に触れ、バイオリンやピアノ、ギターなど、楽器にも親しんできた。その後、音楽学校に進み、音楽教師になるための 専門教育を受けたり、オペラ歌手を目指してレッスンを積んだり、ロックバンドで活躍したりして、各自がキャリアを重ねた。

ラヤトンの音楽性の高さやレパートリーの幅広さは、メンバーが音楽経験を持ち寄ることで成り立っている。フィンランド国内では「クラシック音楽とポピュラー音楽の間に橋渡しをした『才能あふれるポップスグループ』」と高い評価を受ける。

これまでに14枚のアルバムをリリースしている。最新作は、2014年春に行ったコンサートの模様を収録したアルバム「Kaksi astetta」(「2℃」という意味)。デビューから現在までに、CDの売り上げ 枚数に応じて認定される「ダブルプラチナ」を1度、「プラチナ」を3度、「ゴールド」を8度、フィンランド国内で授賞している。全世界でのCDセールスは40万枚近くに及ぶ。

コンサートやフェスティバル出演などで、世界各地を飛び回り、毎年100ヶ所以上でパフォーマンスを披露する。最近は、フィンランドや欧米各国のオーケストラと組んで、アバやビートルズの ヒット曲などを取り上げるコンサートを展開。2014年10月には、米・ニューヨークのカーネギーホールで、ポピュラー音楽専門の実力派オーケストラ「ザ・ニュー・ヨーク・ポップス」と共演し、 「驚くほど革新的だった」(ニュー・ヨーク・アーツ・レビュー)と好評を博す。

過去の来日は3回。2003年の東京公演に続いて、2005年にフィンランド代表の音楽家として国際博覧会「愛知万博」に参加。 2013年には、兵庫、静岡、東京を巡るコンサートツアーを敢行。2015年11月に3度目の来日を果たす。