ハーモニーフィールズ

CHIYAKO

ロック・ポップスはもとより、北欧音楽や民族音楽、クラシック等幅広い音楽を敬愛し消化してきた。ボーカル・作曲のChiyakoは、高音になるとより一層伸びやかになる声と 節回しとビブラートが特徴的な独特のスタイルを持つ。 これは幼少期より学んだ長唄の歌唱法と、コーラスグループで学んだソプラノ歌唱法がエッセンスとして注入されているからなのだろう。 様々な音楽に触れ、また色んな国を往来していく中で、歌詞もまた多岐に渡るようになる。Chiyakoの歌詞は、日本語・英語・フランス語、そして曲の持つイメージからインスパイヤされ放たれている “Chiyako語”とも言うべきオリジナル言語の4つを使い分ける点も見逃せない。

YUICHIRO

ギターと作曲/プログラミング+エンジニアリングを担当する弟のYuichiroは、イギリスのLIPA (Liverpool Institute of Performing Art ポールマッカートニーによって設立された音楽大学) にて 音楽を学ぶ。 Yuichiroもまた、クラシックから影響を受け、自ら弦楽団を立ち上げた経験も。
ギターや作曲のみならず、ベースやキーボードも自ら演奏し、さらにはプログラミング、エンジニアリングまでをこなし、pre-productionに関してはほとんど独りで作り上げる。 繊細さと大胆さを併せ持つ彼の奇才ぶりは随所で現れる。音づくりに関してはとことんストイックに追求し、細部までこだわり抜いて作ることで、例えばThe BEATLESの「SGT.PEPPERS~」のような、 ハイヴォリュームにして聴いて初めて現れるような仕掛けを施したりする反面、いざ制作に向かうまでのアイディアの段階では、ものすごく大胆であり、何十万もするギターに突如思い立って穴を開けたり という具合。二人のアイディア・仕掛けが繊細かつ大胆にちりばめられた今作。聴くごとに聴こえ方が違ってくるだろうし、新たな発見もあるだろう。