ハーモニーフィールズ

ナムガル

世界で最も古い古代湖として知られ、アジア最大(琵琶湖の46倍)の湖バイカル湖。 約3,000万年前に海から孤立した湖周辺では、様々な歴史がある。 そのバイカル湖から西へしばらく行ったロシア、モンゴルと満州との国境沿いにある小さな村が、一説に、蒼き狼ジンギス汗の母親の生郷と言われてといわれている。 その伝統ある村がナムガルの生まれ故郷である。

ナムガルとは、チベット語で「白い雲」。 雄大な自然の中で生まれ育ったナムガルの透明感溢れる素直な歌声が、モンゴル琴のヤタガやモリンホール、チャンザといったエスニックな弦楽器と国境を越えた躍動に彩られる。 ジンギス汗の末裔たちが、自然と宇宙の旋律によって現代とつながった時、そこに新たな異次元の世界が広がる。

ナムガル・ルハサラノワは、1980年代中旬より様々な国際フェスティバルにおいてブリヤート民族音楽を演奏してきた。 当時彼女の公演は、ソロで行われるかもしくナムガルがヴォーカル並びにヤタガを担当し、ジェーニャ・ソロリョフがチャンザを担当する構成で行われた。 当時は、ブリヤートの民族音楽の他にポピュラー音楽やジャズ歌手としてもステージに立っていた。

2001年、ナムガルとジェーニャはモスクワのモンゴル大使館などで演奏を行っていたモンゴルのミュージシャンたちを仲間に加え、ブリヤート・モンゴルのエスニック色に 特化した新しいグループを形成することにした。 また、モスクワの鬼才デザイナーであるユーリー・バラショフをはじめとする数々のパーカションの演奏家も加わり、ナムガルの新グループは独自の雰囲気を創り上げていくことに なる。

2001年より年よりモスクワのクラブ、ライブハウスで演奏が積極的に行われ、2001年7月にノルウェーの権威ある音楽フェスティバル「リドゥー・リドゥー」への参加が グループにとっての大きな転機となり、ロシアのエスニック音楽業界の中で世界的に認められた最も人気のある実力派グループのひとつになり今日に至っている。 「フォーマットが違う」という理由から、基本的にテレビなどであまり取り上げられることがないロシアのテレビ業界の中でも、ナムガルの演奏がテレビ・ラジオで取り上げられること が多い。

また、ナムガル達が世界的に高く評価されていることの証として、ナムガルとジェーニャが「リドゥー・リドゥー」のロシアの窓口となり、フェスティバルへ参加するロシア 少数民族のエスニック・フォークロア音楽グループの選抜を行う大役を任されていることが挙げられる。